FXとは、外国為替証拠金取引の略です。
外国のお金と日本のお金を交換したり、外国のお金同士を交換したりします。交換することをトレード、交換する人をトレーダーと言います。
トレードを始めるとポジションが気になります。
ポジションとは株で言えば、株をいくらかで買ってその株を持っている状態を言います。利益が乗ってきたら気分がいいですが、利益が減ってくると後悔の気持ちが強まります。さっさと売っていればよかったと思います。
逆に損失が増えていくと、トレードなんかするんじゃなかったと後悔します。
大きく張っていればなおさらです。
ひと月の給料分を損することなんてざらです。1ヶ月ただ働きに等しいどころか、それ以上ですから、かなりの強いストレスを感じます。
FXトレーダーの中には年間で数億円稼ぐ人がいます。
リアルタイムでyoutubeなどでトレーダーの様子を放送している人もいます。
そんな放送を見ていて短時間で何百万円も勝っているのを見ると、自分もそうなる可能性があるのではないかと夢が広がります。
だいたい放送している人は利小損大という投資スタイルです。抵抗ラインでエントリーして、少しの値幅が取れたら決済します。
少しの値幅でも大きく張っているので、普通のトレーダーなら数百円の利益でも金持ちトレーダーなら何十万円の利益になります。
これは本当は恐ろしいトレード手法です。
勝つ確率が高いので、放送用に採用する手法ですが、負ける時もあり、負ける時の損失額は大変な額になるのです。
高い確率で少しだけ値幅が取れる代わりに、抵抗ラインを割ってしまうと大きく変動してしまうリスクを抱えています。
抵抗ライン付近でトレードすれば儲かるという美味しい話があるわけがありません。
大きく損を出した放送主は、それ以降放送しなくなります。放送を再開するのは株で言えば塩漬けで耐えに耐えて、元の値段に戻った時です。
大きく損を出したFXトレーダーは深く反省しています。
しかし、元の値段に戻って復帰した時は反省した事を忘れて、また無茶なトレードをします。パチンコ中毒者と変わらない感じです。
こんな無茶を続けられるのは、本業で大金を稼いでいるからです。FXのトレードはもっと堅実にやるものです。成算があるかどうか、効率的なのかどうか、トータルで勝てる手法なのかを何度も試して少額でやるべきです。人間の心理として勝つと過信して大きく張る行為は自然ですが、ぜひ慎みたいものです。